壱号も視えていた話
ママが保育園に甥達を迎えに行く途中にスリップして事故に。
本人曰く、スリップじゃなくて引っ張られたと言う。
それで電信柱にアタック。
車だけみたら大破。
よく無傷でいられたなと感心。
色々手続きを終えて、甥達を迎えに行った帰りに事故にあった場所の前を通ると壱号が
「おばあちゃんかわいそうだね。しんじゃったらかなしいね。いつもひとりだね」
と言い出したらしい。
なんの話か分からなかったママは
「そうだね。気を付けるね」
と言ったら、
「おばあちゃんじゃなくてあのおばあちゃん。しんじゃったおばあちゃん」
と言って指差した先にはお墓。
ママが事故にあった場所はお墓の前だったのだ。
壱号の言うおばあちゃんはひいばあちゃんのことで、オレのばあさんのこと。
ママは壱号がよくお墓の前で『かわいそうだね』と言っていたのを思い出したらしい。
それで合点がいったと。
ばあさんに引っ張られたと言う。
パパはまたバカなこと言ってと鼻で笑っていた。
ボクは壱号に
「そうか。ゆーりはおばあちゃんが見えるんだね?」
と言ったら、
「みえる。だっていつもあいてるでしょ」
と言う。
えっ!?
これを聞いてパパ、ママ、ボク、目を丸くして驚く。
これは3人しか知らないことだが、ウチの使っていない部屋の扉が開いていることがある。
風が吹き込んでくるので閉めているのに、気付くと開いていて、3人で誰が開けたんだとモメるのだ。
3人とも認めたくなかったのでしばらく無言・・・。
そしてパパが思い出したようにつぶやく。
「今日ばあさんの誕生日だ・・・」
寒い上に寒い。

by WASH2011 | 2017-01-28 00:06
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