加藤日記『狐とP.S.妹』編
骨折が治った社長が運動不足だからランニングするぞと言いだし駆り出される僕ら...
朝から炎天下の中で草刈りしてどこにそんな元気があるの...?
「今度から夕方はランニングな。チーム名は『奔走』だ。俺達はいつも奔走してるからな。ふさわしいチーム名だ」
ダサい...
本当にうちの社長ですか...?
美鈴さんのこと言えないよ...
「久しぶりだからゆっくり走るから」
と言うのですが、細胞まで筋肉でできている人のゆっくりに付いていける訳もなく、僕らはマンガに出てくるできない子ぐらいヘロヘロで、そのうち社長は見えなくなって、折り返し地点から戻ってきた社長とようやく合流。
「お前らヘタレ過ぎだろ!!」
彰一君が
「ここなんか変だよ。走っても走っても景色進まないんだもん」
と言い出します。
「あぁ...実はなここは狐が出るんだよ。彰一お前は狐につままれている!!」
「ええっ!? 怖い!!」
「俺が解いてやる!!リンピョウトウシャカイジンレツザイゼン!!」
九字を切り出す社長。
呆気にとられる彰一君。
右手を高々と上げる社長。
呆気にとられる彰一君。
そのまま彰一君の脳天に手刀が落ちる。
「痛ぁぁぁぁぁぁぁぁ舌噛んだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
転げ回る彰一君。
「痛ぁぁぁぁぁぁぁぁ指治ってねぇよコレぇぇぇ!!!!」
転げ回る社長。
なんだコレ...?
僕が狐につままれた気分でした...

食事を終え、ゆっくりしてると
「そうだ!!」
何かを思い出して荷物を漁り出す社長。
取り出したのはPS4。
持ってたっけ?と思ってたらセットアップ画面のユーザー名に
syoichi sato
と映し出される。
「どういうこと!?」
驚く彰一君。
「マドカちゃんとデートしたときに持ってきてもらった」
マドカちゃんというのは彰一君の妹です。
「デートって何!? いつの話!?」
さらに驚く彰一君。
「この前だよ。お前ら京都行ってるときだよ」
「いつから妹と連絡取ってるの!?」
「お前がニューヨーク行ってからだよ。お前がいなくなって買い物行く人いないからって誘われるんだよ」
「マジで!?初めて知ったよ!!もうやめてよそういうの!!」
「まぁまぁお義兄さん」
「お義兄さんって言うな!!」
「まだ何もしてませんから」
「やめてぇぇぇぇぇぇ!!」
彰一君は狐につままれている。
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by WASH2011 | 2018-06-23 22:51
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